~斎藤君とマナちゃんとウダイゴ君が教室で何か話しているようです~
ウダイゴ『論語を全部暗記しちゃったよー』
『すごいだろー』
マナちゃん『ドーナッツとミルク?』
斎藤『そんなこと言ってねーよ』
『せめて発音似た単語にしろよ!』
斎藤『ああ、真に物事の本質を理解していないってことさ』
『読んで覚えただけでは読んでないことに等しいということだよ』
ウダイゴ『ガーン』
斎藤『それあんまり口で言わないんだけどなあ』
マナちゃん『じゃあさじゃあさ、論語を読まなくても物事の本質を理解している人は最初から読む必要がないね!』
斎藤、ウダイゴ『たしかに~』
マナちゃん『わたしそれだわ!』
斎藤『うそつけ』
ウダイゴ『でもそういう人って憧れるなあ』
斎藤『そうだね』
徳の高い人『若造よ、本質を理解するだけではまだ駄目じゃぞ』
マナちゃん『誰よアンタ!わたしのなまえはマナよ!』
『”わかつくり”じゃないわ!』
斎藤『こら!黙ってなさい!あと漢字の勉強しろ!』
『本質を理解するだけではダメとはどういうことですか?』
徳高人『発見した物事の本質に基づいて実際に行動することが大事なのじゃ』
斎藤『行動・・』
徳高人『そうじゃ』
『物事の本質をわかっていたとしても行動しないのでは何も生み出さない』
『それ以上、その人の成長はしなくなってしまうのじゃ』
『極端な話、論語の本質を理解しているのに行動に移さない奴は、論語読みの論語知らずと同じ結果になってしまうというわけじゃ』
斎藤
ウダイゴ
この前『アルケミスト』っていう小説を読んだんですが、この話はそこからインスパイアを受けて作りました。そして自分なりに『論語読みの論語知らず』をベースとして物語を作ってみました。『アルケミスト』とてもタメになるので読んでみてくださいね。