ある日、斎藤とマナちゃんは自分たちの高校の野球部の応援に駆けつけました
マナちゃん『いや遅い!』
『今もう13回裏だよ!』
『普通だったら試合終わってるよ!』
斎藤『ごめんごめん朝弱くて』
『ウダイゴはちゃんと打った?』
マナちゃん『いや、4打席全部 死球 毎回初球で』
斎藤『なにそれ!』
『絶対相手ピッチャーに嫌われてるやん!』
相手チーム選手『カキーン』
ウグイス嬢『ファウルボールにお気をつけください』
マナちゃん『あっぶなー、ポールギリギリだった〜』
斎藤『………』
『前から気になってたんだけど、今の金属バットの音って(カキーン)じゃなくない?』
マナちゃん『何言ってるの?』
『カキーンでしょ』
相手チーム選手『カキーン!』
マナちゃん『ほらね!』
斎藤『いや、魔なっち、多分君は本当の(カキーン)を聴いたことないからそんなこと言うんだよ』
マナちゃん『変なあだ名つけんな!』
『で、本当のカキーンとは?』
消音金属バットについて
斎藤『実は1991年からあまりにも打撃音がうるさくて審判の耳に悪いからって消音バットが導入されたんだよ』
『だから今の金属バットは消音加工を施されたもので、昔と打撃音が違うのだ』
マナちゃん『へー知らなかった〜』
『1990年まではどんな音だったの?』
斎藤『こんな音だぁ』
(お手数ですが動画の1:05秒をご覧ください)
マナちゃん『わぁ、本当のカキーン!だ』
『言われてみれば今の金属バットは…』
大阪桐蔭さん
動画
マナちゃん『うーん、確かにカキーンに聴こえない』
斎藤『デショ!』
『おそらく消音バットが導入されても、そのままカキーンっていう擬音は残ったんだろうね』
『マナちゃんは消音バットどういう風に聞こえる?』
マナちゃん『えっ?うーん、ペキーンかな』
『いやペコーンかも』
『ペケーン』
『あれキィーンにも聞こえる…』
『分かんない!色んな音に聞こえる』
斎藤『そう!僕も分かんない!』
『聞こえ方は人それぞれ』
『だから僕は理論づけて打撃音を考えたんだ!』
『どんな理論か聞きたい?』
マナちゃん『いやそんなことより試合見たい』
『わあ、気づいたらうちの高校が攻撃の番になってるじゃん!』
斎藤『反応冷た!まぁいいや勝手に話そう』
斎藤理論
まずカキーンがなにを表しているか説明しよう!
カキーンを分解すると
『カ』と『キーン』に分けられて
それぞれ、『カ』はバットがボールに当たる瞬間の音を
そして『キーン』はバットでボールを打った後の反響音を表しているのだ!
つまり、バットに当たる瞬間の音+反響音という構造になっている。
そして消音バットにもこの考え方を用いることができるはずだ!!
マナちゃん『GOGO宇代高校!GOGO宇代高校!』
『GOGOウダ〜』
斎藤『いや、応援歌ダサッ!』
『気を取り直して続けよう』
斎藤理論続き
さっき言ったように打撃の瞬間音+反響音という打撃音の構造は、1990年より前の金属バットも消音バットも同じ構造である。
しかし名前の通り消音加工がされてあるので、音をそれぞれ鈍くすれば良いことに気づいた!
甲高い『カ』ではなく少しこもった音の『ケ』
『キーン』と言う耳に残る高音ではなく、球場に静かに響き渡る感じの『エーン』
これを合わせて『ケエーン』にすれば良いのだ!
そう今使われている消音バットの打撃音は『ケエーン』だ!
斎藤『どうだ!』
『昨日の夜一晩中考えたんだ!』
マナちゃん『正直打撃音なんてなんでもいいんだけど』
斎藤『なんてこと言うんだ!』
『昨日の睡眠時間返してくれ!』
マナちゃん『そんなこと考えてるから寝坊してくるんだよ!』
ウダイゴ『ケエーン!!』
マナちゃん、斎藤『あっ!』
まとめ
僕も打撃音なんてどうでもいいと思うよ。
バットのメーカーによっても音が全然違うので、このように考えざるを得ない結果になってしまいました。皆さんはどう聞こえましたか?
今回はこれで終わり
ちょっとお休みしますが心配しないでください。
ありがとうございました!