400X年。日本は餅は丸いか四角いかという口論から西と東に分断し、歴史上まれにみる不毛な争いを繰り広げていた。争いは膠着状態に陥り、お互いにスパイ合戦が繰り広げられていた。
第一章 たこ焼き?
俺は東の国のスパイの高橋だ。今は西の国の食品加工会社にスパイとして潜伏調査をしている。いつかこの世から丸い餅を抹殺してやる!
西川部長『おーい高橋君。お昼にええとこ連れてったるわ』
また西川部長の誘いだ。正直西側の食べ物はうんざりだ。この前だってお好み焼きとご飯を一緒に食べ始めたときは正直引いてしまった。あーあ早く帰って四角い餅が食べたい。
10分後
西川部長『ここや!やっぱり明石に来たらこれ食べなな!』
店に入るとたこ焼き屋さんだと分かった。全くどこへ行ってもたこ焼きを食べないと気が済まないのかこの民族は!
西川部長『おー来た来た』
店に入って数分、たこ焼きと具のないスープが運ばれてきた。具のないスープとは貧相なものだ。私はそんなことを考えていた。
そして次の瞬間自分の目を疑った。なんとたこ焼きをスープに入れたのだ!
『なんてことするんですか!?たこ焼きはソースですよね!?変なことしないでください!』
その瞬間店の中が静まり返った。
『おい、高橋。おまえやっぱり関西人ちゃうな?』
『これはたこ焼きやのーて明石焼きちゅうんじゃ!』
『東側のスパイや!捕まえろ!』
店内は大騒ぎ。志半ばで私は捕まってしまった。
解説
高橋くん爪が甘うございましたね。
部長が食べたのはたこ焼きではなくて明石焼きというものです。
明石焼きはたこ焼きよりも卵感が強くて箸で持つと崩れやすいほど柔らかいです。
それをだし汁につけて食べるのが美味しいんですよぉー。
非関西人は結構知らない人が多いので、東側のスパイを見分ける方法として使えるのではないでしょうか?
えっ?そんな時ないって?
まぁとにかく明石焼きを食べたことない人は一度食べてみてくださいね。
私のおすすめはJR明石駅の近くの『いづも』というお店です。
ぜひ一度食べてみてくださいね。
おわり